ロボコンの地区大会の運営の手伝いをした話

!注意!

この記事はあくまで私の体験と主観に基づいたものであり、所属している団体、教育機関等の見解ではありません。
また、内容が必ずしも正しいとは限りません。あくまで参考程度に考えてください。
書いてマズいことを書いたつもりはないですがもし問題がありましたらTwitterのDMまでご連絡ください。速やかに対応させていただきます。
また、この記事の内容は2023年度のものであり現在とは異なっていることもあると思います。読んで全て鵜呑みにすることはしないでください。

この記事で書くこと

この記事では高専ロボコン2023、関東甲信越地区大会の運営補助を通して得たことを共有します。 メモみたいな日記と去年の資料と自分の記憶を再構成して書いているので基本的には時系列順でまとめていきます。
ピット周りの仕事がメインです。ただこれ以外にも仕事はたくさんあります。
関東甲信越地区大会なのでチーム数が非常に多いということを頭の片隅に入れて読んでください。

読む対象の人

この記事のメインターゲットは高専ロボコン地区大会での運営補助をやる予定のある人がメインです。
その中でも特に学生の取りまとめ役の人やピット担当の学生などの人です。

きっかけ

きっかけとは言ったものの、自分で何かアクションを起こしたわけではなく単純に主幹校が回ってきたので参加しました。
逆に言えば自分が高専在学中に主幹校が回ってこなければ運営を体験することはないと思います。

ロボコン開催前

主幹校が回ってくること自体は2022年から聞いていたのでなんかするのかな~程度に考えていました。
6月頃に教員から連絡があり、運営補助学生の担当割り振りを決めることになりました。まずここで必要な人数の多さに驚きました。 ロボコンの運営は記録、計量計測、競技進行補助、ピット管理、試走場管理、対戦表管理など思っていた以上に細かく分かれています。
そこに補助学生が各部署2~14人ほどが割り当てられます。合計すると50人近く学生が必要な計算でした。
産技荒川ロボ研の人数はだいたい40人くらいで、ここから2チーム分の人員16人を引くと25人ほどしか残りません。
当然のように人数が足りないのでロボ研外の学生にも手伝いをお願いしました。
学生の割り振りについては各学生の得意不得意、集団作業のところは学生同士の相性も加味して動きやすいように決めました。特に計量計測等の知識が求められるところは5年生の先輩方にお願いし、トラブル対応などの可能性があるピット管理はコミュニケーション能力の高い学生を配置することにしました。 競技補助のような人数が多く、連携が必要な部署には 私がロボコン前にやったことはこれくらいです。
先生は100億倍くらい忙しそうでした。

ロボコン前々日

ロボコン前々日(授業後)に先に会場入りしました。理由は試走場を設営するのと会場の位置関係の把握のためです。
例年かどうかはわからないですがこの年は試走場に必要な資材はロボ研からの持ち込みでした。 つまり少なくとも水曜日にはフィールドを解体する必要がありました。主幹校になった場合はフィールドの部材を多めに作っておくことをお勧めします。
また、この時にできるだけ会場の位置関係を把握しておくと当日楽だと思います。この年は軽量計測場がピットの反対側(フィールド挟んで向こう岸)でした。当日のロボットの動線などを考えながら当日事故が起こらないようなオペレーションを考えておくと後々楽です。


↑前日設営の様子

ロボコン前日(土曜日)

地獄の始りです。
この時点では黒いTシャツを着ていて競技補助担当でした。主にフィールドでフルーツを付け替えたりする仕事の予定でした。ですが気がついたら教員と同じオレンジ色のTシャツを着ていました(?)
ここで主な役割がピットの管理と全体把握、NHKとの連絡係のような仕事になりました。
一番大変だったのはピットの管理です。ピットの管理といっても以下のように仕事が細分化できます。

  • ピットでのトラブル防止
    • 各学校ごとの区画からロボットやもの、人がはみ出していないかどうか監視します。ロボットや人の接触が起きないように注意します。
  • ロボットの誘導
    • ロボットを移動させる時に先導を行います。特に今回はアリーナ外の通路を通る必要があったので先にロボットの移動経路の確保も必要でした。
  • スケジュール管理
    • 計量計測担当やテストラン担当と連携して行います。ロボコンはかなりスケジュールがタイトなのでスケジュール管理をしっかり行う必要がありました。大体ではありますが「この時間までに何が終わっているべきか」が決まっています。計量計測が突破出来ないチームやテストランに登録していないチームの情報を逐次受け取ってピットに確認しに行きます。

上に書いていない仕事もありますがメインはこれらの仕事でした。
一つでもオペレーションを間違えると大きな事故が起きたり、スケジュール全体に遅延が発生する可能性があります。
とにかくロボット同士が接触しないこと、計量計測が終わらないチームにはこまめに確認しに行くなどを意識していました。
最初は声を出してピット担当の他の学生に伝達をしていました。途中からNHKのマイクテストや試走などが始まったので段々と通りにくくなったのでピットの学生間のコミュニケーションをトランシーバーで行うことにしました。トランシーバーを導入したことで少し距離が離れていてもはっきり通じるので意思疎通が格段にしやすくなりました。もし可能であればトランシーバーを十数台用意できるといいと思います。

ロボコン当日(日曜日)

ロボコン当日も仕事内容自体は大きく変わりません。
ロボコン当日で重要なのはNHKの担当の人とのコミュニケーションをしっかり取ることです。
当日は対戦表を確認し、各チームを赤青それぞれのゾーンに確実に移動させる必要があります。これを間違えると大変なことになります。1,2回戦目は対戦表に従って誘導すればいいのですが、それより先や決勝トーナメントは対戦結果をもとにそれぞれのゾーンに誘導する必要があります。赤青はNHK側の都合で変更になることもあるのでしっかりとNHK側と意思疎通をする必要があります。
また、同時にピットの監視もする必要があります。ロボコン本番はみんな焦っているのでピットの管理や注意が散漫になりやすく、モノが散乱していたりすることが多いです。ピットので危険物の使用や電動工具の使用は禁止なので見つけ次第注意して作業場に移動してもらうなどの対応が必要です。

何度も繰り返すようですが一番大事なことはとにかくコミュニケーションを図り意思疎通をすることです。ピット担当の学生やNHKの担当者、各チームのピットメンバーといかにコミュニケーションをとることができるかが大きな鍵だと思います。

もちろん大変なことだけではなく、ロボコンを間近で見ることができるという最高の給料があります。普段は見れないようなアングルから競技シーンを観察することができるのが一つの大きなメリットだと思います。

最後に

長々と書きましたが今思い返せばいい思い出になっています。
大変なことも多かったですがいい経験でした。また機会があればやりたいです(もうない)
読んでいただきありがとうございました。誰かの参考になれば幸いです。